
マセラティ史上最速のセダン「ギブリ/ クアトロポルテ トロフェオ」
マセラティがトロフェオのコレクションを拡張した。マセラティのメイド・イン・イタリアというアイデンティティを改めて強調するべく、ローンチ・エクステリア・カラーとしてはイタリア国旗のトリコロールが採用され、クアトロポルテにはグリーン、レヴァンテにはホワイト、ギブリにはレッドを、そしてつや消しクロームと光沢のあるレッドのトリムがそれぞれにアグレッシヴさとエレガントさを同時に与えている。
マセラティは、V8エンジンを導入することで、セダンを再解釈している。ギブリおよびクアトロポルテのトロフェオの心臓部となるのは、3.8L V8ツインターボエンジンで、最高出力580ps/6,250rpm、最大トルク730Nmを発揮。
すでにレヴァンテ トロフェオでその全貌は明らかとなっているこのエンジンは、マセラティ専用にマラネッロのフェラーリ工場で製造されており、フロントエンジン-リヤドライブのセダンにおいても同様にパフォーマンスを発揮できるよう改良・開発されている。
ギブリがV8エンジンを搭載するのは初となりますが、クアトロポルテGTSでは530psを持つV8エンジンが既に採用されていた。今回のコレクション拡張によって、新型ギブリ、クアトロポルテ、レヴァンテすべてのレンジに580psのV8エンジンが搭載され、いずれも燃費とEUの排出ガス規制に準拠している。
ギブリ/ クアトロポルテ トロフェオは、レヴァンテ トロフェオの最高速度302km/hを上回る、最高速度326km/hを誇るマセラティ史上最速のセダンとなる。
レヴァンテ トロフェオと同様に、新型ギブリ/ クアトロポルテ トロフェオにも統合車両制御(IVC)システムが搭載されており、ドライビングダイナミクスの強化、アクティブセーフティの向上、さらにスリリングなパフォーマンスを保証するための特別なセットアップが施されている。
よりスポーティなドライビングスタイルを実現するコルサボタンが追加。また、レヴァンテ トロフェオ同様にローンチ・コントロール機能を有し、エンジンのパワーをすべて解き放ち、息を呑むようなパフォーマンスと本格的なマセラティのドライビング・エクスペリエンスを実現する。
マセラティの特徴ともいえるエンジンのサウンドに加え、今回のトロフェオコレクションでは、高性能モデルであることを象徴する特別なスタイリングが施され、そのルックスはさらに際立ったものとなっている。ブラックピアノ仕上げのデュアルバーのフロントグリル、カーボンファイバー仕上げのフロントエアダクトトリムとリアエクストラクターを採用するなど、よりアグレッシヴな印象を与えている。
トロフェオコレクションに共通する外観の特徴は、サイドエアベントフレームとCピラーのサエッタロゴに施されたレッドのディテール。リアデザインはライト形状が刷新され、3200GTやアルフィエーリのコンセプトカーにインスパイアされたブーメランのような意匠を採用している。
ギブリ トロフェオにおいては、ボンネット形状も新たなデザインが与えられており、レヴァンテ トロフェオと同様に、冷却性を高める2つのアグレッシブなエアダクトを備えている。
ギブリ/ クアトロポルテ トロフェオには、21インチのオリオーネホイールが装着される。レヴァンテ トロフェオには22インチのオリオーネホイールを用意。トロフェオのアグレッシヴな意匠的特徴はインテリアにも同様に引き継がれており、イグニッションをオンにすると専用のインターフェースが表示される新しいオンボードパネルが採用され、ヘッドレストにはトロフェオの文字が刺繍。また、インテリアには最高級レザーである、フルグレインのピエノ・フィオーレ・ナチュラルレザーを採用している。
ADASシステムには新機能が追加され、アクティブ・ドライビング・アシストにより、市街地や一般の高速道路でも運転支援機能が作動可能となっている。また、MIA(マセラティ インテリジェント アシスタント)にも新技術が導入され、解像度がアップグレードされたマルチメディアスクリーンは、ギブリ トロフェオ、クアトロポルテ トロフェオともに10.1インチ、レヴァンテには8.4インチのディスプレイが採用され、解像度とグラフィックが以前より向上。
さらに、マセラティ コネクト プログラムにより、トロフェオ コレクションは常にインターネットに接続されており、さまざまなサービスを提供している。
構成/ino.
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