
”美食”と聞かれると、皆さん、どこを想像されるだろうか?
フランス? 香港? スペイン・サンセバスチャン?
当方は全て訪ねたことはあるが、もちろん否定しない。
どこの料理もそれは素晴らしいものである。
でも、今後、確実に新しい”美食の街”として日本でも有名になるであろう場所がある。
それが、南米ペルーの首都リマ。
多様性に富んだ料理が魅力のリマのレストランたち
世界的に中南米、いわゆるラテンアメリカの料理に対する注目が高まっているのですが、2019年の中南米のベストレストランランキングでも、リマのレストランが10軒以上もランクイン。
なぜリマでの食事が魅力的なのか、それは一言で言えば”多様性”ということに尽きる。
気候・地理的には砂漠もあればアンデスの高山地帯もあればアマゾンの熱帯地帯もある。そして、かつて日系人のアルベルト・フジモリが同国の大統領を務めたように、いろんな人種が入り混じっているのがペルーという国。
実際、2019年の中南米のレストランランキング1位はリマの”Maido(マイド)”
日系ペルー人であるミツハル・ツムラ氏によるジャパニーズ・フュージョンレストラン。
筆者は生憎訪問したことがないのだが、昼も夜も、予約は数か月先まで常に埋まっている状況。
お店の名前である”まいど”は、関西弁の”毎度!”だろうか? それは分からない。。。
さて、ほかにもいまリマで注目されているレストランをご紹介したい。
それが、「Kjolle」(コイエ)。
オーナーシェフであるピア・レオン氏は、かつて南米で最も優れた女性シェフとして表彰されたこともある将来有望な方。
そんなピア・レオン氏が“多様性”を表現したのがこの“Kjolle”。
ちなみに、レストランの名前である“Kjolle”は、アンデスの高山地帯に咲いている植物で、彼女が大好きなお花なのだとか。
筆者が実際に食した“Experience”という名のコースは、ペルーの多様性を感じずにはいられないものだった。
ラテンらしいカラフルさもあり、食というのは味覚だけでなく五感で楽しむものということを感じずにはいられない。
これから数年のうちにリマが美食の街としてますます世界的に有名になることは間違いない。
複雑な歴史背景から、時として困難を生み出してしまうペルーの多様性が食を通じてポジティブに転化されていくところに筆者も大変注目している。
そして、お気づきの通り、ペルー料理のレストランは日本にもたくさんある。
今夜、まずは皆さんの近くのペルー料理レストランで、美食文化の息吹を感じてみては如何だろうか。
文/小林邦宏
旅するビジネスマン。これまで行った国は100ヶ国以上。色んな国で新しいビジネスをつくるおじさん。
現在は新型コロナウィルスの影響で海外渡航制限中により国内で活動中。
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著書:『なぜ僕は「ケニアのバラ」を輸入したのか?』(幻冬舎)
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