
老後に一抹の不安も感じない人はおそらくいない。誰もが何かしらの心配事を抱えているはずだ。
では、20代から60代までの年代別で見た時に、不安に感じる人の割合や、心配事の内容にはどのような違いがあるのだろうか?
そこで今回、セコム株式会社により、20代以上男女(20-29歳、30-39歳、40-49歳、50-59歳、60歳以上/男女各50名の計500名)を対象に、「老後の不安に関する意識調査」が行われたので、その結果を紹介していきたい。
8割以上が「老後の不安を感じる」と回答
老後の不安を感じるか【図1】聞いたところ、「感じる、または感じた(35.2%)」「どちらかといえば感じる、または感じた(48.6%)」の合計が83.8%と、8割以上が不安を抱えている結果となった。
また、性年代別でみると、女性50代が90.0%と、最も不安を抱えていることがわかった。
老後の不安の理由、2年連続で1位「病気・ケガ」
老後の不安を感じる人の中で、具体的に不安を感じること【図2】を聞いたところ、2年連続で1位は「病気やケガなどの健康不安(77.1%)」となり、昨年の72.2%から微増した。次いで2位「経済的な負担に関する不安(71.6%)」、3位「介護に関する不安(48.4%)」となった。
複数回答で不安を感じていることは「病気やケガなどの健康不安」が1位だが、最も不安を感じることの回答は「経済的な負担に関する不安(48.2%)」がトップとなった。
半数以上が老後に備えた対策をしていないと回答
老後に備えた対策の有無を聞いたところ、半数以上が「対策をしていない(53.2%)」と回答。対策をしない理由【図3】は、「具体的にどのような対策をすればよいかわからないから(57.1%)」が昨年に引き続き1位となった。
一方、対策をしている人にその内容【図4】を聞いたところ、「貯蓄する(61.5%)」が昨年の54.2%から大幅に増えて1位となっていた。経済的な不安に対する意識の高さが見て取れる。
家族や配偶者の認知症に対する不安は56.0%と、自分(48.2%)を上回る結果に
認知症に対して不安を感じるか、自分【図5】と家族・配偶者【図7】について聞いたところ、家族・配偶者に対する不安は「感じる、または感じた(20.0%)」「どちらかといえば感じる、または感じた(36.0%)」と計56.0%が懸念しており、昨年同様、自分(48.2%)よりも家族を心配していることがわかった。
認知症になった場合にとる行動を聞いたところ、自分【図6】、家族【図8】ともに半数以上が「病院に通い、認知症の進行を遅らせる」と回答した。
<調査概要>
・調査期間: 2020年6月23日~24日
・対 象: 全国男女500名
(20-29歳、30-39歳、40-49歳、50-59歳、60歳以上/男女各50名)
・方 法: インターネットによるアンケート回答方式
出典元:株式会社セコム
https://www.secom.co.jp/
構成/こじへい
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