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大手外食産業も続々参入する「ゴーストレストラン」人気の理由

2020.10.19

「ゴーストレストラン」とは?

 最近、ゴーストレストランという言葉をしばしば耳にします。ディズニーランドのアトラクションみたいな名前ですが、実際は「実店舗を持たず、厨房はシェアキッチンを間借りし、デリバリーだけで営業する飲食店」のこと。その誕生は、Uber Eats出前館をはじめとする配達代行サービスの普及と無縁ではありません。アメリカでUber Eatsのサービスが始まったのは、2014年。ゴーストレストランはそれより少し前にニューヨークで始まり、中国にすぐに飛び火(中国では、中国で始まりアメリカに飛び火、と言われており、どっちが真実かは定かではありません)。日本でUber Eatsのサービスが始まったのは2016年。日本のゴーストレストラン第1号は、2017年暮れに渋谷に開業したUber Eats専門のカレー店『6curry』と言われています(この店は、今は実店舗を持って会員制の営業をしています)。

 2018年暮れには、『日経トレンディ』がトレンド予測ワードの23位に「ゴーストレストラン」をランキング。そして翌2019年1月、その名もゴーストレストラン研究所という会社が誕生し、中目黒にデリバリー専門の『Ghost Kitchens』を出店。この店は、今年6月に西麻布に移転拡張しましたが、新店は、ひとつのキッチンで、麻婆豆腐、トムヤムクン、サラダ、スープ等々、12の専門店を開いていて、店内に12個のタブレットを用意し、各タブレットで店ごとに注文を受けるシステム。食材の調達や調理器具は共通で、スタッフは12のどの店に入った注文も調理できるよう訓練されており、極めて効率のいいビジネススキームと言えます。

 また、昨年2月には、横浜で銭湯を運営していたSENTOENという会社が、同じ中目黒に『キッチンベース』というシェアキッチンを作り、このキッチンを使って9つのゴーストレストランを開業。この会社も、今年8月、神楽坂に5階建てのビル1棟に21のキッチンを設けた、東京でも最大級のシェアキッチンをオープンさせています。

 ゴーストレストランは、厨房さえ確保したら、あとはネットにページを作るだけで開業できるので、出店費用がムチャムチャ安くてすむのが最大の特徴。メニューと容器さえ用意すれば、『Ghost Kitchens』のようにひとつのキッチンで一度に複数の店を出すこともできますし、一度出店してダメとわかったら、業態変更も簡単。しかも、客はUber Eatsのサイトを見ただけでは、それが実店舗を持つ既存のレストランなのか、キッチンを借りただけのゴーストレストランなのかは見分けがつかず、大型店とも対等に渡り合えます。

 それに、ここに来てのコロナ禍です。これまで大手外食企業は、交通の便の良い都心の一等地に大規模店を出店し、通勤客や買い物客をターゲットに、半径数十kmを商圏として、大人数の客を取り込もうとしてきましたが、コロナ禍でリモートワークが浸透し、都心に人が足を運ばなくなると、そのビジネスモデルは成立しなくなります。

 しかも都心は、家賃が高いのに、ソーシャルディスタンスのためにスペース効率が低下し、そのうえ、都の要請でしばしば営業時間を短縮させられるため、三重苦。それに比べたら、効率のいい飲食ビジネスということで、ゴーストレストランが注目されているわけです。

『Ghost Kitchens』

『Ghost Kitchens』は、今年6月、中目黒から高樹町と西麻布の間の裏通りの新築ビル内に移転拡張。清潔な店内でスタッフが分業制で楽しそうに働いているのが印象的。テイクアウトも可能。経営のゴーストレストラン研究所の代表・吉見悠紀は、広告代理店の出身で、コンセプトは「日常食をアップデートする」。大手外食企業の視察の申し込みが、引きも切らないそうです。

首都圏の主なゴーストレストラン

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