園芸用電動工具
最近は趣味で家庭菜園や畑を借りて野菜作りをする人が増えている。しかし、手入れなどはかなりの重労働。その労力を軽減してくれるのが、園芸用電動工具だ。
【園芸用電動工具の選び方】
●作業がラクになるものを選ぶ
●ガソリンやガスを使わないものを
●応用が効くものを
園芸は電動工具でラクして楽しむ!
恵泉女学園大学人間環境学科教授 藤田 智さん
野菜園芸学や植物育種学などの指導をしながら、野菜作りの楽しさを広げる活動をしている。野菜栽培に関する著作多数。
最近は貸し農園で野菜作りをされる人が増えてきました。そういった方々に用意してもらいたいのが耕運機です。畑はクワで耕すというイメージがありますが、それがかなり重労働だからです。電気式であれば、排気ガスも出ません。
それから必要なのが草刈機です。畑に生えてくる雑草だけでなく、もしご自宅に芝生の庭があれば、芝刈り機にもなります。
収穫時には剪定ばさみもあると便利。畑だけなく、木の枝を切ることができます。電動ならば、力を使わずにすむので、作業がかなりラクになります。
プラスαで持っていると便利なのが、ヘッジトリマーです。これは、高所にある木の枝を切ったり、生け垣の形を整えたり、下草や芝刈りなどにも応用できますよ。
【耕す】耕運機
畑仕事で最も体力を使うが、必ずやらなくてはいけないのが〝耕す〟こと。その労力をサポートしてくれるのが耕運機だ。
重労働の負担を軽減
マキタ『充電式耕うん機 MUK360DWBX』13万3000円
バッテリーが2個搭載でき、1個で約15分の駆動が可能なので連続で約30分、およそ20坪の畑が耕せる。高トルク2段ギアなので、エンジン式と同等の使用感を実現。サイズ:W488×H925×L119mm、23.2kg
電気式なので排ガスも出ず、ガソリンも扱わずにすむので便利だ。
エンジン式と同じナタ爪なので、食い込みがよくしっかり耕せる。
[OTHER CHOICE]耕しと除草を同時に
ブラック・アンド・デッカー『コード式耕運・除草機 ACL100』オープン価格(実勢価格約1万6000円)
15cmの長さの刃2本で深く耕すことができ、同時に除草もできる。使う人の体格に合わせて137~157cmの間で長さ調整できる。サイズ:W137×H340×L230mm、4.5kg
【整える】ヘッジトリマー
高所の枝木を切ったり、生け垣の形を整えたりといった作業をする時に持っていたい道具。ほかの用途にも応用が効く。
軽量設計で高枝もラクに切れる
ヤード フォース『コードレス 2WAYバリカンⅡ』1万3600円
本体だけだと約1.1kgの軽量設計。高枝用のポールを取り付けても約1.7kgと、女性でも楽に扱える。3Dブレードの搭載で、どこに当たっても切れる。サイズ:W73×H120×L620mm、1.1kg(本体)
ブレードの角度も調整できるので、様々な用途に使える。
高枝用のポールは、約1.5~2mの間で伸縮できるようになっている。
[OTHER CHOICE]最大3mの長さまで延長可能
国華園『コードレス高枝バリカン』1万4520円
最大3mの延長ポールと45cmのロングブレードで、高木も低木もザクザク剪定できる。フル充電で約30分間の作動が可能だ。サイズ:W150×H160×L1800~2100mm、3kg