■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝
サウナって、最初に行った時と2回目に行った時では、えらく印象が変わる所があるんですよね。
そんな変貌っぷりでも、
「ここまで変わるのか…」
と驚愕せざるをえないサウナに先日入った。それもイイ方向に変わっていた。今回はその話!!
新宿で1時間ちょっと時間が空きましてね。当然のようにサウナに行こうと思ったワケです。
新宿には、前にこの連載にも書いたハードボイルド系サウナ『A(仮名)』っていうお気に入りもあるんだけど、その空いた時間の後に行く場所が新宿区役所のすぐそばだったんすよ。
新宿区役所のそばっていうと、もう区役所の目の前に『S(仮名)』っていうサウナがある。その後の行動を考えると、『S』に行くのが便利なんだけど……このサウナ。6年くらい前に行ったことがあるんだけど、その時、ものすごい印象が悪かった!
それもサウナ以前の問題で、施設の大部分にとんでもない悪臭が蔓延してたんですよ。
大袈裟じゃなくて、本当に吐き気するような臭い。なんつうか、汗と垢と尿を混ぜて発酵熟成させたような、50年以上生きた人生でも嗅いだことがないような悪臭!! シャレ抜きで何回も、
「オエェェェェッ」
ってえづいたもん。それでも浴室だけはその悪臭が流れ込んでなかったんで、しっかりサウナ入ったけどさ。でも入浴後に着替える時に、また「オエオエ」して逃げるように帰ってきた。
帰る時も、雑居ビルの3階あたりにある施設なんで、エレベーターで1階まで降りると、エレベーター待ちの若いグループがエレベーターの前にいまして、ドアが空いた瞬間、エレベーターの中にまで侵入していた悪臭が彼らを襲ったんでしょうね。その連中も急に「オエオエ」しだしたんだから、本当に。
オレの鼻は既に悪臭を嗅ぎすぎてバカになってたのか、エレベーターにまで悪臭が侵入してるとは気付かなかったんだけど、とにかくそのグループにしてみたら、エレベーターから降りてきたオレと同時に悪臭も襲いかかってきたワケで、絶対オレが悪臭の素だと思ってるに違いないじゃん!
「この臭さはオレじゃないんだよ!」
って説明したかったけど、なんかいちいち言い訳するのもウソ臭く思われるだろうから、オレも一緒になって演技で「オエオエ」したよ。オレも被害者なんだ! ってわかっていただく為に!
以上本当に事実です!!
そんなサウナだから行きたくなかったんだけど、よく考えてみた。
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