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来春の花粉飛散量は今年の2倍近い量になる可能性

2020.10.12

多くの人を悩ませる秋の花粉。この時期、ティッシュが片時も手放せないという人も少なくないだろう。

さて、秋はヨモギやブタクサだが、春はスギやヒノキ花粉の飛散が最盛期となる。

今回、株式会社ウェザーニューズが、2021年春の花粉シーズンに向け、「第一回花粉飛散傾向」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表。これによると、2021年の花粉飛散量は、飛散量の少なかった2020年に比べると東北から九州のほぼ全域で飛散量が増えることが明らかになった。

以下に詳細を紹介していく。

2021年「第一回花粉飛散傾向」

■来春の花粉飛散量の傾向:前年比で大幅増!2020年の2倍近くの飛散量予想

2021年の花粉飛散量は、エリアによってややバラつきがあるものの、概ね平年より少なくなる予想だ。全国平均では平年の80%程度になるとみている。

ただ、飛散量の少なかった2020年に比べると東北から九州ではほぼ全域で飛散量が増える予想で、飛散量が3倍近くになる地域もある。全国平均でも2020年の2倍近い飛散量が見込まれるので、万全の対策が欠かせない。一方、北海道のシラカバ花粉は、2020年は飛散量が多かったため、来春の飛散は控えめになりそうだ。

■飛散量予想の根拠:2020年夏の天候と年ごとの増減傾向

花粉の飛散予想は、前年の夏の天候や年ごとの飛散量の増減傾向(“表年”“裏年”)などの条件により決まる。2021年の花粉飛散量の予想の根拠は以下の通り。

<日照時間は平年並から少なく、雄花の生長にはやや不向きな夏に>
前年の夏に十分な日照があり、気温が上がるほどスギ・ヒノキ花粉の発生源となる雄花の生育が活発になる傾向がある。これは、よく晴れた暑い夏ほど植物の光合成が盛んになるためで、特に日照時間の影響が大きいと考えている(北海道のシラカバ花粉も同様)。

2020年の6~7月は梅雨前線が本州付近に停滞し、各地で梅雨明けが平年よりも遅くなり、東北北部では梅雨明けの発表が見送られた。一方、8月に入ると太平洋高気圧の勢力が強く、西日本・東日本を中心に晴天が続き、日照時間は平年に比べてかなり多くなった。

その結果、今夏の気温は全国的に高かったものの、日照時間は平年並~少ない水準となり、雄花の生長にはやや不向きな夏となったと考えている。

<2021年はほぼ全域で花粉の飛散量が多い“表年”に>
花粉の飛散量は周期的に増減し、花粉が多く飛散する期間と飛散が少ない期間が交互に訪れる傾向がある。飛散量が多い年を“表年”、少ない年を“裏年”と呼ぶ。ただし、夏の天候の影響で“表年”“裏年”の区別が不明確になる年もある。

2020年は北日本の一部を除いて飛散量が前年を下回り、ほぼ全域で「裏年」となった。2021年はその反動で飛散量が、2020年よりも多くなり「表年」となると見込んでいる。北海道や青森県では「裏年」となる見込み。

エリアごとの2021年花粉飛散傾向

■北海道:天候不順と大量飛散の反動 前年比で大幅減

2020年の夏は、6月は曇りや雨の日が多く日照時間は平年を下回った。7月以降は晴れて暑い日が多かったものの、6月の天候不順が影響し、シラカバ花粉の雄花の生長には不向きな条件であったと考えられる。また、2020年春にはシラカバ花粉が大量飛散し、2021年春は「裏年」になると考えられる。

夏の天候と年ごとの飛散数の増減の関係から、2021年シーズンのシラカバ花粉は、平年の69%、2020 年の 50%程度となる予想。2020年よりも症状が軽くなる可能性があるが、対策は忘れずに行ってほしい。

■東北北部:飛散量は前年並、平年の8割前後に

2020年の夏は平年よりも暑くなった。日照時間はエリアによってバラつきがあるが、平年並みからやや少なくなった。夏の天候とここ数年の飛散傾向から2021年のスギ花粉飛散量は平年の79~86%、2020年の92〜120%になる予想。

特に飛散量が前年より増加する岩手県や秋田県では、症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心だ。なお、東北北部で飛散するのはスギ花粉が中心で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しない。

■東北南部:少なかった前シーズンの反動 前年比で大幅増

2020年の夏は、梅雨明け後は平年より晴れてかなり暑くなったが、梅雨の長雨の影響が強く出て、日照時間は平年より少なくなった。夏の天候とここ数年の飛散傾向から2021年のスギ花粉飛散量は平年の60〜73%、2020年の156〜205%になる予想だ。飛散量が少なかった2020 年に比べて症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心だ。

なお、東北南部で飛散するのはスギ花粉が中心で、ヒノキ花粉の飛散は少ない傾向にある。

■関東:少なかった前シーズンの反動 前年比で大幅増

2020年の夏は、梅雨明け後は平年より晴れてかなり暑くなったが、梅雨の長雨の影響が強く出て、日照時間は平年より少なくなった。

天候とここ数年の飛散傾向から2021年のスギ花粉飛散量は平年の57〜72%、2020年の145〜199%になる予想。飛散量が少なかった2020年に比べて症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心だ。

■北陸・長野:少なかった前シーズンの反動 前年比で大幅増

2020年の夏は、梅雨明け後は平年より晴れて暑くなったが、梅雨の長雨の影響が強く出て、日照時間は平年より少なくなった。

天候とここ数年の飛散傾向から2021年のスギ花粉飛散量は平年の70〜81%、2020 年の191〜274%になる予想。飛散量が少なかった2020年に比べて症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心だ。

なお、北陸で飛散するのはスギ花粉が中心で、ヒノキ花粉の飛散は少ない傾向にある。

■東海・山梨:少なかった前シーズンの反動 前年比で大幅増

2020年の夏は、梅雨明け後は平年より晴れてかなり暑くなったが、梅雨の長雨の影響が強く出て、日照時間は平年より少なくなった。

天候とここ数年の飛散傾向から2021年のスギ花粉飛散量は平年の67〜96%、2020年の183〜281%になる予想。飛散量が少なかった2020年に比べて症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心だ。

■近畿:少なかった前シーズンの反動 前年比で大幅増

2020年の夏は、梅雨明け後は平年より晴れてかなり暑くなったが、梅雨の長雨の影響が強く出て、日照時間は平年より少なくなった。

天候とここ数年の飛散傾向から2021年のスギ花粉飛散量は平年の73〜96%、2020年の132〜226%になる予想。飛散量が少なかった2020年に比べて症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心だ。

■山陽:少なかった前シーズンの反動 前年比で大幅増

2020年の夏は、梅雨明け後は平年より晴れてかなり暑くなったが、梅雨の長雨の影響が強く出て、日照時間は平年より少なくなった。

天候とここ数年の飛散傾向から 2021年のスギ花粉飛散量は平年の 85〜92%、2020年の152〜241%になる予想。飛散量が少なかった2020年に比べて症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心だ。

■山陰:少なかった前シーズンの反動 前年比で大幅増

2020年の夏は、梅雨明け後は平年より晴れてかなり暑くなったが、梅雨の長雨の影響が強く出て、日照時間は平年より少なくなった。

天候とここ数年の飛散傾向から2021年のスギ花粉飛散量は平年の 75〜79%、2020 年の140〜155%になる予想。飛散量が少なかった2020年に比べて症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心だ。

■四国:少なかった前シーズンの反動 前年比で大幅増

2020年の夏は、梅雨明け後は平年より晴れてかなり暑くなったが、梅雨の長雨の影響が強く出て、日照時間は平年並みからやや少なくなった。

天候とここ数年の飛散傾向から2021年のスギ花粉飛散量は平年の 85〜96%、2020年の179〜202%になる予想。飛散量が少なかった 2020年に比べて症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心だ。

■九州北部:少なかった前シーズンの反動 前年比で大幅増

2020年の夏は、梅雨明け後は平年より晴れてかなり暑くなったが、梅雨の長雨の影響が強く出て、日照時間は平年並みからやや少なくなった。

天候とここ数年の飛散傾向から2021年のスギ花粉飛散量は平年の 80〜109%、2020年の149〜266%になる予想。飛散量が少なかった 2020年に比べて症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心だ。

■九州南部:少なかった前シーズンの反動 前年比で大幅増

2020年の夏は、梅雨明け後は平年より晴れてかなり暑くなったが、梅雨の長雨の影響が強く出て、日照時間は平年並みからやや少なくなった。

天候とここ数年の飛散傾向から2021年のスギ花粉飛散量は平年の約120%、2020年の162〜199%になる予想。飛散量が少なかった 2020年に比べて症状がつらくなる可能性があるため、早めに対策を施しておくと安心だ。

出典元:株式会社ウェザーニューズ

構成/こじへい

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