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コロナ禍の仕事探しで変更した希望条件TOP3、3位雇用形態、2位仕事内容・職種、1位は?

2020.10.11

新型コロナウイルスの流行は、「仕事探し」にどのような影響を与えたのだろうか?また、「正社員」「パート・アルバイト」と雇用形態別に見た時に、それぞれでどういった志望理由が多勢を占めているのだろうか?

そんな、コロナ禍での仕事探しに関する意識調査がこのほど、総合人材情報サービスの株式会社アイデムにより実施された。

本調査は、8月に総合求人サイト『イーアイデム』を通じて求人に応募した会員を対象にして行われている。

新型コロナウイルス感染症の影響

イーアイデムから求人に応募した人に、今回仕事探しをしている理由に「新型コロナウイルス感染症の影響」は関連しているかきいた。

全体で49.1%が「はい」と回答し、半数の回答者が新型コロナウイルス感染症の影響を受けて仕事探しをしていたことがわかった。

4月調査時と比較すると、61.8%から12.7ポイント減少している。希望雇用形態別で影響の有無に大きな差は見られなかった。「その他」を選んだ人のほとんどは、「雇用形態は特にこだわらない」と回答していた。どんな形であれ仕事に就くことを大前提に活動しているようだ。

新型コロナウイルス感染症拡大前後で仕事を選ぶ際の条件等は変わったか

イーアイデムから求人に応募した人に、新型コロナウイルス感染症拡大の前後で仕事を選ぶ際の条件等は変わったかきいた。全体では「何らかの条件を変更した」47.0%、「条件・待遇は特に変えていない」53.0%と、コロナ禍において仕事探しの軸を変えた人、変えていない人で半々となった。

「何らかの条件を変更した」人の状況を見ると、最も多かったのは「以前より応募数を増やして活動している」で16.8%、次いで「希望する仕事内容・職種を変えた」が15.9%となった。

全国求人情報協会の求人広告掲載件数等集計結果によると、2020年5月から7月の求人件数は昨年同時期比で半数程度に落ち込んでいる。選べる仕事の選択肢が減ったことで、求職者からは「競争率が高くなった」 「面接までつながらない」という声や、人との接触を少なく抑えられそうな「事務希望にした」「飲食以外の仕事にした」等の意見があつまった。

また、「条件・待遇は特に変えていない」について、今回仕事探しをしている理由に新型コロナウイルス感染症の影響が関連しているか比較した。「感染症影響あり(『はい』と回答/以下同)」の人は、「条件・待遇は特に変えていない」割合が37.2%で、「感染症影響なし(『いいえ』と回答/以下同)」(68.2%)の30pt以上低くなっており、何らかの条件を変更した割合が大きい。

応募件数の目安

イーアイデムから求人に応募した人に、今回の求職活動期間の中で、求人に応募する件数の目安があるかどうかきいた。全体では、「よい条件の求人があればすべて応募したい」が最も多く44.3%、次いで「2~5件」が28.4%、「1件だけ」が21.6%、「6~10件」が3.9%、「11件以上」が1.8%となった。「1件だけ」以外を選んだ割合は約8割となり、多くの人が複数応募を前提に活動しているといえる。

希望雇用形態別にみると、どの属性でも目安を設けていない割合が最多となったが、「正社員」は特に多く半数以上が「良い条件の求人があればすべて応募したい」と回答した。「パートまたはアルバイト」「契約社員または嘱託社員」では「2~5件」と回答する人が多かった。

今回仕事探しにおける理由に新型コロナウイルス感染症の影響の有無との関連をみると、「感染症影響あり」と回答した人は「感染症影響なし」と回答した人よりも6件以上の応募を検討する割合が多く、目安を設けていない人も多い。

正社員を希望する理由

イーアイデムから求人に応募した、正社員雇用を希望する人に、なぜ正社員を希望するのかを聞いた(複数回答)。最も多かったのは「将来にわたって安定して働きたいから」で70.9%、次いで「社会保険に加入できるから」が48.2%、「他の雇用形態より収入が得られると思うから」が40.0%となっている。

仕事探しにおける新型コロナウイルスの影響の有無との関連をみると、「感染症影響あり」の人は「社会保険に加入できるから」「他の雇用形態より収入が得られると思うから」を選んだ割合が、「感染症影響なし」の人より10pt以上高かった。

収入の多さで正社員を希望している傾向がみられる。新型コロナウイルス感染症対策の影響で、収入が不安定になった労働者が多いことから、毎月の収入が比較的安定して受け取れ、社会保険にも加入できる正社員がより選ばれやすい状況であると考えられる。

パート・アルバイトを希望する理由

イーアイデムから求人に応募した、パートまたはアルバイトを希望する人に、なぜその雇用形態を希望するのかを聞いた(複数回答)。最も多かったのは「自分の都合の良い時間や曜日に働きたいから」で63.1%、次いで「生活との両立を図りたいから」が42.7%、「扶養の範囲内で働きたいから」が27.4%となった。

おもに、自分のライフスタイルに合わせた働き方を望んでいる、柔軟な働き方を望んでいる人々が、パートまたはアルバイトという雇用形態を選んでいることがわかる。

仕事探しにおける新型コロナウイルスの影響の有無について、「感染症影響あり」の人は「感染症影響なし」の人よりも「すぐに働き始めたかったから」が8.0pt高くなっている。新型コロナウイルス感染症の影響から仕事探しをしている人は、取り急ぎ仕事に就きたい状況である場合が多く、より切迫感が強いことがうかがえる。

また、「正社員としての職が得られないから」では6.6ptの差があり、一旦正社員ではなく急ぎ雇用されやすい非正規雇用を望む人もいる。「感染症影響なし」の人では、「生活との両立を図りたいから」を選ぶ割合が、「感染症影響あり」の人より10.9pt高かった。

「気楽に働きたいから」についても、5pt以上高く、感染症の影響が関連していない人では、既にある自身の余暇を、心にも無理のない範囲で活かせる仕事を探している人が多いといえる。

求人に応募した理由(正社員希望の場合)

イーアイデムから求人に応募した、正社員雇用を希望する人に、自身が応募した求人を選んだ理由をきいた(複数回答)。最も多かったのは「希望する仕事内容だから」「自宅から通いやすいから」が同割合で45.5%、次いで「能力や経験を生かした仕事ができそうだから」が33.6%となった。

仕事探しにおける新型コロナウイルスの影響の有無との関係をみると、「感染症影響あり」の人は「感染症影響なし」の人よりも「能力や経験を生かした仕事ができそうだから」 が20pt以上高かった。売り手市場から買い手市場になったことで、それまで培ってきたスキルを活用しやすい・採用されやすい「できる仕事」も重要視して活動していることがうかがえる。

「職場環境(従業員)が良い印象だから」「職場環境(設備)が良い印象だから」「交通費が全額支給されるから」「労働時間・通勤時間を気にせず柔軟な働き方が選べそうだから」「正当に評価される仕組みがあると感じたから」では5pt以上高かった。

「感染症影響なし」の人では、「感染症影響あり」の人よりも「休日・休暇が取得しやすい環境だと思ったから」は10pt以上、「現在よりも年収が上がる可能性が高いから」「残業時間が少なそうだから」は5pt以上高かった。労働環境・賃金が充実した条件や、労働負荷の小ささをより重視しているようだ。

求人に応募した理由(パート・アルバイト希望の場合)

イーアイデムから求人に応募した、パートまたはアルバイト雇用を希望する人に、自身が応募した求人を選んだ理由をきいた(複数回答)。

最も多かったのは「自宅から通いやすいから」で57.3%、次いで「希望する仕事内容だから」が45.9%、「希望の勤務時間帯だから」と「希望の勤務時間数・日数が選べるから」が同率で42.7%となった。

仕事探しにおける新型コロナウイルスの影響の有無について、「感染症影響あり」の人は「感染症影響なし」の人よりも「すぐに働き始められそうだから」「交通費が全額支給されるから」「研修等の教育制度が充実していそうだから」が5pt以上高かった。

取り急ぎ仕事に就きたい動きが強いこと、自己負担をなるべく抑えたい意向があることといえる。また、急ぎ仕事に就いた場合は仕事に慣れるか不安もあり、サポートを期待している傾向もみえる。

「感染症影響なし」の人は、「感染症影響あり」の人よりも「自宅から通いやすいから」は4.4pt、「能力や経験を生かした仕事ができそうだから」では3.6pt高かった。できることを活かして無理のない範囲で活動したいと考える傾向が、より表れている。

「希望する仕事内容だから」「希望の勤務時間帯だから」「育児・介護に関する制度があり、差支えなく利用できると感じたから」「業績が好調だから」では、感染症の影響の有無で差がほとんどなかった。

応募前の情報収集について

イーアイデムから求人に応募した人に、応募する前に求人企業または求人情報に関する情報収集を行うかきいた(複数回答)。「特に調べず、良いなと思ったらすぐ応募する」は全体で21.6%で、約8割の人は何らかの方法で追加で情報収集をしていることがわかった。

最も多かった方法は「企業のホームページを探す」で55.1%、次いで「企業の口コミを探す」が35.0%、「複数の求人サイトで同じ企業の求人を探す」が27.8%となっている。

希望雇用形態別にみると、正社員では特に「企業のホームページを探す」(66.4%)が他雇用形態希望者より高く、「特に調べず、良いなと思ったらすぐ応募する」 (12.7%)は低い。パートまたはアルバイトでは他雇用形態希望者より「友人・知人・家族に評判を聞く」 (13.4%)は高く、 「複数の求人サイトで同じ企業の求人を探す」 (23.6%)は低い。

契約社員または嘱託社員は「企業のホームページを探す」 (56.5%)は高く、 「友人・知人・家族に評判を聞く」は選択されなかった。派遣社員とその他の雇用形態(主に「こだわらない」)を選んだ人では、「特に調べず、良いなと思ったらすぐ応募する」が他雇用形態希望者より高くなった。

雇用形態を「こだわらない」とした理由は、求人数が減少し、仕事が決まりにくい現状から、1つでもチャンスを多く・素早く獲得したいとの考えからの行動ともとれる。

希望の時給について

イーアイデムから求人に応募した人に、希望する時給の目安をきいた。全体では1,000円台を望む回答が32.0%で最多だった。希望雇用形態別に希望時給の目安をみた。

「正社員」では「1,500~2,000円未満」が35.5%で最多、「1,000円台」が18.2%で次点となっている。

「パートまたはアルバイト」では「1,000円台」が44.6%と半数近くを占めている。「契約社員または嘱託社員」では「1,200円台」が30.4%で最多、「1,000円台」が26.1%で次点となっている。「派遣社員」では「1,000円台」が29.7%で最多、「1,200円台」が27.0%で次点となっている。

希望の月給について

イーアイデムから求人に応募した人に、希望する月給の目安をきいた。全体では「20万円~25万円未満」24.9%、「5万円~10万円未満」と「15万円~20万円」が同率で20.1%となっている。希望雇用形態別に希望月給の目安をみた。

「正社員」では「20万円~25万円未満」が38.2%で最多、「25万円~30万円未満」が26.4%で次点となっている。

「パートまたはアルバイト」では「5万円~10万円未満」が40.1%で最多、「10万円~15万円未満」が23.6%で次点となっている。「契約社員または嘱託社員」では「 15万円~20万円未満」が39.1%で最多、 「 25万円~30万円未満」が30.4%で次点となっている。

「派遣社員」では「20万円~25万円未満」が37.8%で最多、 「15万円~20万円未満」が21.6%で次点となっている。

様々な制度の印象について

イーアイデムから求人に応募した人に、企業の制度の印象についてきいた。企業の制度は、 「在宅勤務」「オンライン面接・Web面接」「雇用形態転換制度(正社員⇔パート勤務等)」「年功序列賃金」「副業の容認」「フレックスタイム」「食事補助・社員食堂等」「社内運動会等のイベント」「ノー残業デー」の9つ。

印象が「良い」割合が最も高かったのは「食事補助・社員食堂等」で60.2%、次いで「ノー残業デー」の54.5%、「雇用形態転換制度」の51.2%と続いた。半数以上が「良い」と回答した制度は、「副業の容認」を含め4つだった。

印象が「悪い」割合が高かったのは「年功序列賃金」で23.4%、次いで「社内運動会等のイベント」で22.8%、「オンライン面接・Web面接」の11.4%と続いた。

「年功序列賃金」と「社内運動会等のイベント」は「良い」と回答した割合が2割以下となっており、「悪い」と回答した割合の方が高くなった。

「オンライン面接・Web面接」は、4割以上で「良い」と回答があった一方、1割は否定的だった。最近取り入れる企業が増えたシステムということもあり、一部の求職者では、実施のルール・マナーがわからない、PC・スマートフォンの操作等に不安を抱えていると思われる。

<調査概要>
調査名:【イーアイデム会員限定】お仕事探しに関するアンケート
調査目的:現在の求職者の状況を把握し、今後のサービス向上・商品開発につなげる
調査対象:総合求人サイト「イーアイデム」の会員で、2020/08/01~08/31の期間にイーアイデムから何らかの求人に応募した人
調査期間:2020/08/02~2020/09/06(36日間)
調査方法:インターネットリサーチ(株式会社マクロミル「クエスタント」を使用)
有効回答数:334件

※調査結果は四捨五入のために合計が100%にならない場合がある。

出典元:株式会社アイデム

構成/こじへい

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