ダイハツ『タントカスタム』
注目の機能・装備
軽自動車で初めて実用化したセンターピラーレスのスライドドアは、他メーカーの追従を許さずずっと大好評。
前席の背もたれにある折りたたみ式テーブルが左右両方に備わっており、これが意外と便利。PCを置いて仕事もできる。
エンジンルーム
3気筒のターボエンジンは、複数回点火方式や燃料噴射方法の改良によって燃費が向上した。自然吸気エンジンは軽自動車初の排ガス5つ星を獲得している。燃費も他車のターボエンジン+モーターより数値は上を行く。CVTの改良も長年の努力ゆえの賜物だ。
運転席と装備
センターメーターは前方の視界を妨げないよう上下高を薄くした設計。表示はすべてデジタルメーターで、ナビ画面はTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを採用しており、かなり見やすい。インテリアはグレー基調でグリーンかネイビーを配している。
シートスペース
前席の着座位置は座面下のレバーで調節可能。最下部にするとメーターが目の高さまで低くなる。天井に余裕があるので高めにセットして、センターメーターを視界の下に置くはうが運転しやすい。後席はやや低め。シートアレンジも多彩で、使い勝手がいい。
ラゲージルーム
後席を最も下げた位置でのラゲージの奥行きは約250mm。前に出すと約490mmのスペースが生まれる。背もたれを倒すと座面がスライドダウンし、フラットなスペースができる。サブトランクはない。運転席と助手席のスライド量も大きい。
[デザイン]スーパーハイトワゴンの元祖というだけあってデザインも洗練されている。標準車と「カスタム」の差別化も明確だ。18点
[爽快感]ターボエンジンはスタートから軽快で、エンジン音の高まりも不快感はない。ATはD/S/Bの3ポジション。パドルシフトはない。17点
[運転性能]車高は高いがコーナー走行時のロールはしっかり抑えが効いている。乗り心地は硬めで乗り心地はソリッド。操舵性はやや重めの印象。17点
[居住性]ピラーレススライドドアの狙いは子供やお年寄りのいる家族の利便性。運転席や助手席もスライド量があって、扱いやすい。19点
[装備の充実度]先進安全装備はトップレベルでステレオカメラ、ACCなど普通車並みに充実している。オートホールドブレーキなども欲しいところだ。18点
[評価点数]89点/100
取材・文/石川真禧照