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赤血球の大きさのばらつき度合いが新型コロナの死亡リスクと関連、ハーバード大学医学大学院研究報告

2020.10.13

赤血球の大きさのばらつき度合いがCOVID-19の死亡リスクと関連

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の入院患者の死亡リスクを、一般的な血液検査で予測できる可能性を示した研究結果が報告された。

赤血球の大きさのばらつき度合を示す「赤血球分布幅(RDW)」と呼ばれるマーカーの値が高くなるほど予後が悪いことが分かったという。詳細は、「JAMA Network Open」9月23日オンライン版に掲載された。

この研究論文の上席著者である、米ハーバード大学医学大学院のJohn Higgins氏は、研究の実施背景について、「高リスクのCOVID-19患者をできるだけ早い段階で、容易に特定できる方法を見つけたいと考えた。高リスクの患者とは、重症化する確率が高く、積極的な治療が有益だと考えられる患者や、入院後、急速に重症化する確率が高い患者などだ」と説明している。

Higgins氏らは、新型コロナウイルス感染が確認され、2020年3月4日~4月28日の間に、ボストンの4つの病院のいずれかに入院した1,641人の成人患者(平均年齢62歳、54%が男性)の血液検査のデータを解析した。

RDWの値が14.5%以上の場合を高RDWと定義し、入院時の高RDWおよび入院中のRDW値上昇とCOVID-19による死亡リスクとの関連について検討した。

その結果、死亡リスクは、入院時に高RDWであった患者では31%だったのに対し、RDW値が14.5%未満だった患者では11%であり、高RDW患者の死亡の相対リスクは2.73であることが明らかになった。

年齢やDダイマーの値、リンパ球絶対数、糖尿病や高血圧などの併存疾患といった因子を調整した後でも、RDWと死亡リスクとの間には有意な関連が認められた(RDW14.5%未満の患者と比べた14.5%以上の患者のハザード比2.01)。

さらに、入院後のRDW値の上昇は死亡と関連し、入院時にRDW値が正常だった患者の死亡リスクは6%から24%に、入院時のRDW値が14.5%以上だった患者の死亡リスクは22%から40%に上昇していた。

こうした結果を受けてHiggins氏らは、次の段階として、RDW値の上昇が予後の悪化をもたらすのか、その原因を突き止めたいとしている。

論文の共著者の一人で米マサチューセッツ総合病院のAaron Aguirre氏は、「今後の研究の結果次第では、新たな治療戦略を見出せるかもしれない。また、重症化を予測する、より精度の高いマーカーの同定につながる可能性もある」と話している。

一方、今回の報告を受けて、米ロング・アイランド・ジューイッシュ・フォレスト・ヒルズ救急診療部門のTeresa Murray Amato氏は「高リスク患者を見つけ出すことのできるRDWのような血液マーカーは、極めて有益性が高い」との見解を示している。

Amato氏は、「COVID-19では、高齢であることに加えて、糖尿病や高血圧などの特定の健康関連要因が予後の悪化に関連付けられている。ただし、そのような条件に当てはまる患者の間でも、症状や重症度には大きなばらつきがある」と指摘。

また、「RDW値の上昇は、どの入院患者においても全般的な健康状態の悪化の指標となり得ることが既に分かっている」と説明している。その上で、「入院後すぐに死亡リスクが高いか否かを把握できれば、その患者のアウトカムを可能な限り改善するための科学的に裏付けられた個別化治療を行いやすくなる」と話している。(HealthDay News 2020年9月23日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2770945

構成/DIME編集部

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