
デンマークを本拠とし、イヤホンやヘッドホン、ヘッドセットを開発・販売しているJabraを展開するGNオーディオジャパンが、2020年11月12日発売予定となる最新完全ワイヤレスイヤホン「Elite 85t」を発表しました。
本製品は「一切の妥協を許さない」という信念のもとJabra完全ワイヤレスイヤホン史上最も強力なノイズキャンセリング機能が搭載されただけでなく、通話品質や装着感、音質など、あらゆる面において優れたイヤホンとのこと。では、新製品について詳しく見ていきましょう。
Jabra史上最も高機能!? Elite 85tの実力はいかに?
まずは、今回の目玉製品である新イヤホン・Elite 85tについて紹介していきましょう。各性能にこだわられ、税抜2万6800円(税抜)のハイエンドモデルながら、コスパの良さを感じさせる製品となっています。
2つのマイクがノイズを除去するJabra アドバンストANCを搭載!
Elite 85tの1番のすごいところといえば、やはりノイズキャンセリングの性能でしょう。近年発売されるイヤホンの中でも、ハイエンドモデルと呼ばれる数万円程度の製品には、標準といっても差し支えないほど搭載されているので、その単語を耳にする機会も増えてきましたね。
本製品には、ハイエンドなノイズキャンセルを提供できる「Jabra アドバンスト ANC(アクティブノイズキャンセリング)」が搭載されています。内蔵されたANC専用のチップセットによってノイズを除去し、加えてそのレベルを5段階で調整可能とのこと。
ノイズを検知するためのマイクは本体の内側・外側に搭載。両マイクが外部からのノイズを除去するほか、内側のマイクがこれまで除去しきれなかったノイズと、体内から発生するノイズを除去することで、従来以上に音楽や映画に没頭できるようになります。つまり、イヤホンをしながら何かを食べると、咀嚼音がノイズとして耳に入ってしまいますが、これらも軽減できるというわけです。
また、同時に外音取り込み機能(HearThrough 機能)も5段階でレベル調整ができます。駅のホームで音を遮断したいときにはノイズキャンセリング機能を、電車内でアナウンスをしっかり聞きたいときには外音取り込みモードをオンにするといった使い分けができるので、便利でしょう。Elite 85tは、空気圧を調整するためのベントを内蔵したセミオープンデザインを採用しているので、装着時の開放感にも期待ができます。
音質はもちろん、通話品質やバッテリー性能にもこだわり
ANCの性能や外音取り込み機能にこだわったのは紹介した通りですが、もちろんイヤホンとして音質にもこだわられています。Elite 85tは23.1×19×16.2mmと、比較的コンパクトなサイズながら、12㎜のスピーカーを内蔵。迫力ある低音と同時に、セミオープンデザインによって生まれる快適さ、より自然なヒアスルーや閉塞感のない快適な装着感にも期待ができます。また、イヤージェル(イヤーピース)は耳の曲線に合わせて楕円形に設計しなおし、より心地よい装着感にもこだわられているようです。
また、6マイクテクノロジーにより話し手と通話相手の両方において、ノイズの混ざりにくい通話品質を提供するとのこと。風切り音防止機能も改善されるようです。
完全ワイヤレスイヤホンにおいて大切なのが、バッテリー性能です。バッテリー持続時間にこだわりすぎると、搭載するバッテリーを大きくすることになるので、コンパクトさやフィット感が失われてしまいがちです。そのため大型のバッテリーを搭載するのは難しく、ANCをオンにするとよりバッテリーを消耗するのも事実。
本製品では、ANCオンの状態でも最長5.5時間、充電ケースを使用すれば最長25時間の使用が可能で、ANCオフ時には最長31時間も使用可能です。ケースはワイヤレス充電にも対応しています。
現行モデルはアップデートでANCが追加!
現在販売中のElite 75t・Elite Active 75tには、10月中旬予定のファームウエアアップデートによってANCに対応するとのことです。これは、もともとイヤホンに内蔵されているチップセットをアップデートすることで、ANCを搭載できるとのことで、技術的にはElite 85tのANCとは仕様が異なります。
※左が現行モデルであるElite Active 75t、右が最新のElite 85t
しかし、現在使用しているイヤホンをアップデートするだけでANCに対応するのは嬉しいポイントでしょう。アップデート自体は無料で、スマートフォンアプリ「Sound +」を使用することで完了します。アップデートはElite 75tとElite Active 75tのみの対応で、これ以前の機種は非対応となっています。
取材・文/佐藤文彦