■連載/ペットゥモロー通信
ほとんどの猫は水が嫌いです。毛並みがいつもに比べて油っぽいなと感じたり、室内飼いの猫が外に出てしまって、お風呂に入れようとしたら激しく抵抗された経験はありませんか。そもそも猫にお風呂は必要なのか考えてみました。
猫の飼い主同士で必ずと言っていいほど話題にのぼるのが「猫のシャワー&お風呂」。そもそも、何で話題になるかといえば、お風呂に入れようとして、散々抵抗されたことがあるから。とはいえ、中にはお風呂が大好きな猫もいるようですが。
リビアヤマネコを起源に持つ猫は砂漠地帯の生き物なので、元々、水浴びをする習性がないため今も水に濡れるのが嫌いという説が有力です。また、猫の毛は犬に比べて密度が高くふわふわしていて油分も少ないため、水に濡れてしまうと乾くのに時間がかかるというのも猫が水を嫌がる理由の一つだそう。
猫は自分で毛づくろいをするので、基本的にはシャワーは必要ないと言われています。季節の変わり目など、毛並みが少し油っぽいなと感じたときは、拭くシャンプーシートなどでやさしく拭いてあげるのもおすすめ。
どうしてもシャワーやお風呂に入れたい場合は、人間用シャンプーはPHが異なり皮膚や被毛に負担をかける原因になるので、必ず猫用のものを用意しましょう。
水を極度に怖がる猫を無理やりシャワーしようとすると、そのあとのコミュニケーションにも問題が生じる場合もあります。最近では動物病院やペットサロンで猫のシャンプーができるところも増えてきているので、プロに任せるのもひとつの手です。
文/佐藤玲美
構成/ペットゥモロー編集部