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部下に「キミが何を言っているのかわからない!」という上司の本心

2016.05.11

■連載/あるあるビジネス処方箋

 上司が、部下に「キミが何を言っているのか、わからない」と言っている姿を見たことがないだろうか。例えば、部下が仕事の相談をした時に口にしたり、あるいは、仕事について意見を言った時に口にしたり。上司にこの言葉を言われると、ほとんどの部下は萎縮してしまうものだ。ではなぜ、上司はこのような言葉を使うのか。それには、いくつかの理由がある。私の会社員時代の経験や、仕事で出入りする出版社、新聞社、広告会社などで見聞きしたことを元に考えたい。

■「俺をなめるなよ!」

 こういう言葉を発する上司は、実はその部下の言っていることをきちんと理解している場合が多い。ところが、「わかった」などとは素直に言えない。普段から、部下に思うところがあるからだ。「上司である自分に、対抗意識をもって接してくるから許せない」「会議の時、反抗的な態度をとった」などといった理由だ。こういう思いがあると、どこかのタイミングで部下の言動に釘を刺してやろうと考える。ようは「俺のことをなめるなよ」と言いたいのだ。

 ほとんどの上司は“防衛本能”を持っている。役員などの幹部と部下との間にいる中間管理職として位置している。常に、自分の地位、メンツなどを気にしている。不安を抱えているからだ。だからこそ、自分に逆らう部下に対しては敏感に反応する。「何を言っているのか、わからない」は、部下の揚げ足をとるために発する言葉だ。こういう上司は、部下の態度が変わるまで「君の言っている意味がわからない」と繰り返すだろう。

■「みんな、俺の言うことを聞け!」

「何を言っているのか、わからない」と言われるのは、要領や段取りが悪く、自分の意見や考えをはっきりと言わない部下が多い。上司は言い返さないことを見抜き、「何を言っているのか、わからない」と言う。「弱くて、言いなりになる部下」と心得たうえで言っている。本当は他の部下にも言いたいのだが、反論されるかもしれない。そこで強い口調で言いやすい部下を狙うのだ。しかも、周りに聞こえるように言うことで、「俺に従わないと、こいつみたいになるぞ!」と脅している場合がある。いわゆる“見せしめ”のための役割になるのが、そう言われる部下なのだ。

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