小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

三菱鉛筆『ユニボール シグノ RT1』ヒットの理由

2015.01.07

 なぜ、デザインを大幅に変える必要があったのか? その理由を、デザインを担当した商品開発部デザイングループ 課長代理の西田剛史氏は、「なめらかな書き味を実現したことを、ボディでも体現することにしたため」と説明する。

【ヒット商品開発秘話】三菱鉛筆『ユニボール シグノ RT1』

三菱鉛筆(株)横浜研究開発センター課長・加藤友義氏(左)と商品開発部デザイングループ課長代理・西田剛史氏(右)。

 2013年度のグッドデザイン賞を受賞したデザインの最大の特徴は、軸の形状が一筆書きのようになめらかな「ワンモーションデザイン」であること。グリップと軸で異なる素材を使用していても、段差をなくし色目を合わせることでつなぎ目を目立たなくした。「こうした形状にすることで、なめらかさを表現している」と西田氏。

また、段差をなくしたのは見た目を美しくするだけではなく、どこを握っても指のフィット感が良好になることを目指したためでもあった。さらに、グリップは軸の先端ギリギリまで設けられているが、これは、先端を握って使う人に対応したもので、先端を握ってもしっかり持てるようにした結果だった。

 もう一つの大きな特徴が、クリップと一体化したノック棒の採用である。これは、クリップとノック棒が分かれている従来のノック式ボールペンに対するユーザーの潜在的な不満を解消する目的から発案された。不満とは、ポケットやノートの表紙にペンを挿したとき、ノック棒が飛び出して収まりがよくないこと。この不満を解消するため、ノック棒から直接、クリップを生やすことにした。

【ヒット商品開発秘話】三菱鉛筆『ユニボール シグノ RT1』

 現在のデザインに行き着くまでに考えたデザインは、ラフスケッチも含めて50ほど。「ボールペンの新規デザインとしては多い方」(西田氏)だという。ノック棒のディテールや全体のスタイリングで、設計部門などと様々な検討を重ねたほか、デザイン案を絞り込む段階では社外モニターにも評価を依頼。書き味とともに評価してもらった。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。